出雲大社は、縁結びでとても有名な神社。
そして、昔から、伊勢神宮についで人生で一度は参拝したい神社と言われることでも有名です。
つまり、それだけ多くの日本人に憧れられている神社です。
ですが、出雲大社は島根県、なおかつ日本海側ということもあり、近隣にお住まいの人以外は決して楽に参拝しに行けるところではありません。
なので、出雲大社参拝は『わざわざ』『時間をかけて』『お金をかけて』行かなければなりません。
また、人によっては『出雲大社に呼ばれる』とか、『出雲大社に行ってはいけない人がいる』とか言われることもあるとか。
そんな出雲大社は、昔から「縁結びの神様」として強烈なパワーを持つとして多くの人に信仰されてきました。
そして、出雲大社の広い境内には、不思議なパワーが満ちていました。
なので、機会があるのなら、一度は訪れたほうが良い神社だと思った次第です。
そこで、ここでは、私達夫婦が初めて参拝したときに参考にした方法や、初めての方でも安心して参拝できるように、わかりやすくまとめました。
参拝前に知っておくと良い作法や手順、また絶対に行きたいパワースポットなどをお伝えします。
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縁結びの神様・出雲大社とは
出雲大社は、島根県出雲市にある日本屈指の由緒正しい神社です。
主祭神としてお祀りされているのは、 大国主大神(おおくにぬしのおおかみ) 。
この神様は、日本神話「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」でも知られる 国づくりの神様 です。
大国主大神とスセリヒメ神の物語も有名です。
二柱の神様は、さまざまな困難を乗り越えて結ばれたことから、 永遠のご縁の象徴 とされています。
また、大国主大神は別名「ムスビの大神」とも呼ばれています。
このことが、出雲大社が「縁結びの神様」として多くの人々に信仰されている理由の一つです。
出雲大社参拝のご利益とは
出雲大社といえば「縁結び」が特に有名ですが、他にもさまざまなご利益があると言われています。
- 良縁成就 :男女のご縁だけでなく、仕事や友情など、人生のあらゆるつながりをサポートしてくれるとされています。
- 夫婦円満 :夫婦の絆を深める祈願にもおすすめです。
- 子宝祈願 :子供を授かりたい方からも信仰を集めています。
- 五穀豊穣 :農作物の豊作を祈る人々にも愛されています。
- 商売繁盛や病気平癒 など、人生全般を支えるご利益もあります。
このように出雲大社は、訪れるだけで心が穏やかになり、新しい希望が湧いてくるような場所であり、強烈なパワースポットとしても知られています。
出雲ならではの「神在月(かみありづき)」とは
全国的には、旧暦10月(現在の11月)は 神無月(かんなづき) と呼ばれますが、出雲では 神在月(かみありづき) と呼ばれています。
その理由は、全国の神々がこの時期に出雲大社へ集まり、 縁結びについて話し合う会議 を行うと伝えられているからです。
他の地域では神様が出雲にいらっしゃるため「神無月」となりますが、出雲では神々が集まる特別な月になるのです。
出雲大社では毎年、旧暦10月に全国の神々をお迎えし、その後、神々がさまざまな会議を行う神事が執り行われます。
この時期は「縁結び」のご利益が特に高まるとされ、全国から多くの参拝者が訪れます。
神迎祭~全国の神々を迎える儀式
旧暦10月10日には、出雲大社近くの 稲佐の浜(いなさのはま) で、全国から訪れる八百万(やおよろず)の神々をお迎えする 「神迎祭(かみむかえさい)」 が行われます。
稲佐の浜は、神話「国譲り」の舞台としても有名な海岸で、美しい夕日と神秘的な雰囲気に包まれています。
この浜辺で行われる儀式は厳粛でありながら幻想的で、一見の価値があります。
そして、稲佐の浜で神々を迎えた後、神々は出雲大社へ向かい、続く 神在祭(かみありさい) の準備が進められます。
このように、全国の神々がまず稲佐の浜に海を渡って上陸すると言われていますから、出雲大社を参拝するときは、最初に稲佐の浜を訪れ、浜砂を取ってから行ったほうが良いとされているのです。
2024年と2025年の出雲神在祭の開催日程
神迎祭と神在祭の日程は、旧暦に基づいて決定されるため、毎年異なる日程となります。
- 2024年
- 神迎祭: 11月11日(月)(旧暦10月10日)
- 神在祭: 11月12日(火)~11月17日(日)
- 2025年
- 神迎祭: 11月20日(水)(旧暦10月10日)
- 神在祭: 11月21日(木)~11月30日(土)
旧暦とは?
神迎祭や神在祭の日程は、現代のカレンダーである新暦(太陽暦)ではなく、 旧暦(太陰太陽暦) をもとに決められています。
旧暦は、月の満ち欠けを基準にした暦で、新月から新月までを一か月とし、1か月の長さは約29.5日です。
なので、旧暦10月は、新暦では 10月下旬から12月上旬 にあたり、この期間に全国の神々が出雲に集まるとされています。
神有月の期間に出雲大社を参拝するのなら、毎年の神迎祭や神在祭の日程を確認してから行くのが良いです。
神有月を出雲で楽しむためのポイント
- 稲佐の浜は必見! :神迎祭の舞台となる稲佐の浜は、神秘的な雰囲気と美しい景観が魅力。静かに波音を聞きながら神々の足跡を感じてみましょう。
- 混雑に備えて :神迎祭・神在祭の期間中は多くの参拝者が訪れるため、時間に余裕を持って行動するのがおすすめです。
- 特別な空気を感じて :この期間は、出雲の地全体が神聖な空気に包まれるような特別な時期です。心を穏やかにして、じっくりと参拝してみてください。
私達夫婦は何も考えずに出雲大社参拝旅行を2024年11月6日にしましたが、偶然にも神在月の期間でした。
これもまた何かに『呼ばれた』のかも知れませんね。
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出雲市から出雲大社まで行きは路線バスで行く
JR出雲市駅北口から出雲大社まで路線バスで行くと約23分で終点の『出雲大社バスターミナル』に到着します。
なお、終点の『出雲大社バスターミナル』の一つ前に『出雲大社正門前』というバス停もあり、最初に出雲大社を参拝するときはこちらだと大社入り口の鳥居前で降りられます。
ですが、最初に稲佐の浜に行く場合は、終点『出雲大社バスターミナル』まで乗ったほうがより近いです。
出雲大社参拝おすすめのルートは?
今回の出雲大社初参拝で私達夫婦がモデルコースにしたのは、NHKで放送した『究極ガイド2時間でまわる出雲大社』です。
放送で紹介されていたルートは、出雲大社本社に向かう参道から次のように歩きます。
- 勢溜(せいだまり)の大鳥居からスタート
- 祓社(はらえのやしろ)
- 土俵
- 松の参道
- 大国主大神の像
- 杵那築森
- 出雲大社拝殿
- 御本殿参拝(八足門からお参り)
- 宝物館で出土した心御柱を鑑賞
- 東十九社
- 御本殿の後ろ側を鑑賞
- 素鵞社(そがのやしろ)で稲佐の浜で取ってきた砂の交換
- 西側拝礼所
- 命主社
- 真名井遺跡
- 真名井の清水
- 神馬神牛像
- 神楽殿の大注連縄
といった感じで、参道から本殿参拝をしたのち、場外にある真名井遺跡などを観て最後に神楽殿の大注連縄をみるというコース。
このような完全網羅コースでも、2時間(もしくは余裕をもって半日)あれば、出雲大社本殿とその周辺を充分に回れるということです。
なので、私達夫婦はこちらのモデルコースにプラスして、事前に『稲佐の浜』に立ち寄て浜の砂をいただいてから出雲大社を参拝することにしました。
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JR出雲市駅から路線バスで出雲大社へ
宿泊先の出雲グリーンホテルモーリスを9:30に出発し、徒歩1分のJR出雲市駅に向かい、そこから出雲大社行きの路線バスに乗ります。
ざっくりとしたスケジュール的には、午前中に稲佐の浜に行き、出雲神門通りあたりで名物の出雲そばを昼食とし、午後からゆっくりと出雲大社を参拝し、夕方までにホテルに帰ってくるイメージです。
出雲大社バスターミナルから稲佐の浜まで歩くと…
稲佐の浜までは、出雲大社バスターミナルから歩いてほぼ1km(約13分)。
この間のバス運行はないので、歩くかハイヤーを呼ぶしかありませんから、私達夫婦は散歩がてら徒歩を選択。
ですが、道中はゆるやかなアップダウン道となっていて、息も上がるしスーツケースやキャリーケースを持って歩くにはキツい感じ。
また、私達夫婦が訪問したときはにわか雨も降りましたので、折りたたみ傘は必需かと思います。
眼の前の日本海に広がる砂浜に、大きな岩が1つだけぽつんと鎮座しており、そこに立つ小さな鳥居とお社「弁天島(べんてんじま)」は、どこか神秘的で、見るだけで心清められるような景色です。
ここが、出雲の神有月に、全国の神様が最初に降り立つ浜で、神話の舞台でもあるこの浜辺で、神々の足跡を感じてみてください。
稲佐の浜の弁天島のご祭神は豊玉毘古命(とよたまびこのみこと)。
こちらに『本日はこちらにお導きをいただき誠にありがとうございます』と感謝を捧げ、こちらの浜の砂をいただき出雲大社に持っていきます。
なので、ビニール袋などを準備しておくと良いでしょう。
そして、パワースポットとのいわれる本殿の裏手に位置する素鵞社(そがのやしろ)で稲佐の浜でいただいた砂を納めます。
その代わりに素鵞社のお砂を少量いただくことができ、このお砂は家に持ち帰り、以下のように活用できます
- 家の周りにまく:浄化や厄除け効果があるとされている
- 四隅に埋める:家の守護として活用できるとされている
- お守りとして持ち歩き:少量を持ち歩き『縁結び』のお守りとできる
と、出雲大社バスターミナルから稲佐の浜参拝をすると、ここまでの所要時間は徒歩で約1時間ほどになります。
奥さま
夫婦たび案内人
出雲大社ランチは出雲そば田中屋さんで
と、稲佐の浜に行って出雲大社に帰ってきた頃がAM11時くらいだったので、参拝の前に出雲そばで有名な田中屋さんでランチをすることに。
そば処 田中屋
〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東364
営業時間:11時~16時、木曜定休日
出雲大社近辺の出雲そばのお店としては食べログ3.49と高評価だったので、開店とともに入って早めのランチにするつもりだったのですが…。
夫婦たび案内人
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出雲大社を初参拝してみた
出雲大社参拝は前出のルートを参考にして、夫婦で見たいところを回りました。
1.勢溜(せいだまり)の大鳥居
2.祓社(はらえのやしろ)で心身を清める
参道を歩いていると途中で右手に見えてくる「祓社(はらえのやしろ)」は、本殿に参拝する前にぜひ立ち寄りたい場所。
というのも祓社は、心身を清め、罪や穢れを祓うためのお社だからです。
出雲大社の本殿には多くの神々が祀られていますが、その神々にお参りする前に、まずは自分自身を整えることが大切です。
祓社はそのための場所として、多くの参拝者に親しまれています。
祓社では「祓戸大神(はらえどのおおかみ)」と総称される四柱の神様が祀られています。
この四神はそれぞれの役割を担い、協力して罪や穢れを祓い清める神々として知られています。
- 瀬織津比売神(せおりつひめのかみ)
- 川の上流で罪や穢れを祓い、海へと流す役割を担います。
- 速開都比売神(はやあきつひめのかみ)
- 河口や海底で、瀬織津比売神が流した罪や穢れを受け止め、飲み込むとされています。
- 気吹戸主神(いぶきどぬしのかみ)
- 飲み込まれた罪や穢れを息吹で根の国・底の国へ送り届け、二度と戻らないようにします。
- 速佐須良比売神(はやさすらひめのかみ)
- 根の国・底の国へ送られた罪や穢れをさらに追いかけ、完全に消滅させる役割を持ちます。
このように、それぞれの神々が協力し合い、私たちの心身を清らかな状態へと導いてくれるのです。
祓社は、参道の途中にあり、少し目立たない場所に位置しています。
そのため、気づかずに通り過ぎてしまう方も少なくありません。
しかし、本殿に向かう前にしっかりと祓社でお祓いをしてもらうことで、より良い参拝となると言われています。
また、祓社で心身を清めることによって、出雲大社に祀られている神々との繋がりを深め、良縁を結ぶ力を高めるとも伝えられています。
心を込めて手を合わせ、自分自身を整える時間を大切にしてください。
3.松の参道
4.杵那築森(きなつきのもり)
5.大国主大神の像
と、ここまで来たところで降ったり止んだりしていた雨足が強くなり、まずは宝物館に入って実際に出土した心御柱の実物(写真不可)を鑑賞しつつ雨宿り。
すると、ものの見事に晴れてきました。
6.出雲大社拝殿
7.御本殿参拝(八足門からお参り)
ちなみに、出雲大社のおみくじは、一般的な神社で見られるような「吉」や「凶」といった運勢の評価が記されていないようです。
その代わりに、引いた人にとって大切な心構えや注意すべき点が書かれており、これを神様からのメッセージとして受け取り、日々の生活に活かすことで運気を向上させるとされています。
8.東十九社(ひがしじゅうくしゃ)
9.御本殿の後ろ側を鑑賞
10.素鵞社(そがのやしろ)で稲佐の浜で取ってきた砂の交換
11.西側拝礼所
ココまで来たらいったん出雲神社境内を離れ、真名井の清水の方に行きます。
12.命主社(いのちぬしのやしろ)
正式名称は「神魂伊能知奴志神社(かみむすびいのちぬしのかみのやしろ)」。
出雲大社の摂社にあたるこの神社は、大きな注目を集める本社の影に隠れているため、訪れる人も少なく、静かで落ち着いた雰囲気を持つ小さな社で、樹齢千年を誇る大木とともに静かに佇んでいます。
まず目を引くのは、堂々とそびえる巨大な椋木(ムクノキ)で樹齢千年とされ、高さ17メートル、幹の太さ4メートル、周囲12メートルにも及ぶ規模を誇り、「島根県の名樹」に指定されているそう。
近くで見上げると、太く力強い根が地面から顔を出し、幹は空に向かって真っ直ぐ伸び、その枝葉は社殿を包み込むように広がっています。
この社に祀られているのは「神皇産霊神(かみむすびのかみ)」という神様です。
『古事記』によれば、この神は天地が形成された最初の時代に現れた三柱の神のうちの一柱とされています。
また、この神様は出雲大社のご祭神である「大国主命(おおくにぬしのみこと)」が兄弟たちの陰謀によって一度命を落とした際、神皇産霊神が二柱の神を遣わし、大国主命を蘇らせたと伝えられています。
このように、命主社は慈悲深い命の蘇りの神をお祀りしており、強力なパワースポットとしても知られています。
13.真名井遺跡
命主社(いのちぬしのやしろ)のスグそばに真名井遺跡があります。
14.真名井の清水
真名井遺跡からさらに100mほど歩いたとことにあります。
と、ココまで来たらまた出雲神社境内に戻り、大注連縄で有名な出雲神社神楽殿へ。
15.神楽殿の大注連縄
あとは出雲神社境内を抜けて参道を戻ります。
16.島根県立古代出雲歴史博物館
出雲大社から東へ徒歩わずか5分の場所に位置する「島根県立古代出雲歴史博物館」。
ここでは、出雲大社や古代出雲の謎を解き明かすための貴重な展示物が数多く紹介されています。
これらをひとしきり鑑賞したのち、勢溜(せいだまり)の大鳥居を抜けて初の出雲神社参拝は終了。
神門通りにあるおみやげ屋さんを眺めつつ、帰りは一畑電車で出雲市駅まで帰ることにしました。
一畑電車で出雲市駅まで帰る電車にゆるキャラしまねっこに出会う
こうして出雲市駅に到着したのはPM4時半頃でした。
まさに一日日帰りとなった夫婦初の出雲大社参拝です。
このあとは、滞在ホテルである出雲グリーンホテルモーリスに帰って大浴場で参拝の汗を流し、出雲市で食べログハイスコアの郷土料理居酒屋『ツバメヤ』さんで夫婦直会しました。
出雲大社でご下賜いただいた御朱印と御朱印帳
出雲大社初参拝の感想まとめ
出雲大社の夫婦初参拝、思い切って行って良かったと思いました。
北海道からはかなりアクセスが悪いので最初は躊躇しましたが、思い切って参拝して良かった。
出雲大社は荘厳で、伊勢神宮内宮とは違った空気をまとった御神域であることを肌で実感できて幸せでした。
奥さま
夫婦たび案内人