本日は台湾5日目。
前日は故宮博物館からの士林夜市と台湾文化と歴史を存分に堪能したので、この日は台北の伝統と現代が交差するスポットを駆け抜けました。
台北のエネルギーを肌で感じる「行天宮・龍山寺」の二大聖地巡礼から、今SNSで話題のミシュラン獲得カフェ「軟食力」、そして迪化街めぐりをして龍山寺詣で、最後に鼎王麻辣鍋(台北忠孝店)での火鍋ディナーというコースです。
じゃらんスペシャルウィークがスタート!

軟食力(Soft Power):台湾伝統×カフェの融合でブランチ
まずは、ホテルを出て民権東路を左(東)へまっすぐ進んで徒歩5分のところにある「軟食力(Soft Power)」へ。
ここは単なる「おしゃれなカフェ」ではなく、台湾の伝統的な朝ごはんを現代のクオリティに引き上げた、まさに実力派のお店です。
というのも「軟食力」は、ミシュランガイド台北(ビブグルマン)に選出された実績があるのです。
それまでは台湾の朝食文化(早餐店)といえば、早くて安くて少し雑多なイメージが一般的でしたが、そこへ「高品質な食材」「丁寧な調理」「心地よい空間」を持ち込んだことが評価されたようです。
また、このお店は、台東出身の若者3人によって「故郷の味(伝統的な粉漿蛋餅)を台北に広めたい」という想いからスタート。
店名「軟食力」の由来は「柔らかい(軟)食べ物(食)の力(力)」という意味と、文化的な影響力を指す「ソフトパワー」を掛け合わせています。
台湾の伝統食という「ソフトパワー」を世界に発信したいという志が込められているそう。

お店の中で受付をし整理券をいただいて順番待ち。
40分は待つとのことだったので、先に行天宮にお詣りすることに。
【行天宮】台北で最も愛される「商売の神様」完全ガイド
軟食力のスグ前、というか、行天宮の裏側にある軟食力で順番待ちをする時間を利用して、ちゃちゃっと行天宮詣でへ。
「行天宮(シンティエンゴン)」は、台北の人々にとって単なる観光地ではなく、「生活に溶け込んだ、最も信頼される心の拠り所」です。
祀られている神様:武聖・関羽
主祭神は、三国志の英雄として名高い関聖帝君(関羽)です。
なぜ商売の神様?: 関羽は義理堅く、理財にも長けていたという伝説から、現在は「商売の神様」「理財の神様」として崇められています。
五聖恩主: 関羽を中心に、呂洞賓(医学・不老長寿の神)など計5柱の神様が祀られており、あらゆる人生相談に対応してくれます。
行天宮の「3つの異色」な特徴
行天宮は、他の台湾の廟と比べて非常に現代的で、エコロジーな運営を行っています。
「お香」と「お供え物」の禁止: かつては大量の線香や供え物がありましたが、環境保護と精神性を重んじるため、2014年に完全に廃止されました。
「おみくじ」の徹底管理: ここのおみくじ(聖籤)は非常に当たると評判ですが、引くためには神様に「許可(ポエ)」をもらう厳格な手順が必要です。
「金紙(紙銭)」を焼かない: 煙を出さない、最もクリーンな信仰の形を提示しています。 名物:無料のお祓い「収驚(ショウジン)」
なお、場内には青い法衣を着た年配の女性ボランティア(效労生)が、一人ひとりに線香の代わりに手を使ってお祓いをしてくれるそう。
評判と歴史
歴史: 1968年に現在の場所に建立。比較的新しいながらも、その霊験あらたかさ(願いが叶う力)から、瞬く間に台北ナンバーワンの参拝者数を誇るようになりました。
地下道(占い街): かつて地上にあった占い師たちが、現在は行天宮前の地下道に集まっており「占い横丁」として有名です。

とりあえず中に入ってみます。

台北でも人気のあるスポットであることが伺えます。


みなさん熱心にお坊さんの読経に耳を傾けている様子

ということで、再び軟食力へ。
【軟食力】イザ実食!

なんですが、スグに案内してもらえました。
軟食力のメニュー

日本人だとスグにバレたらしく日本語メニューを持ってきてくれました。






オーダーはすべてテーブルに貼ってあるQRコードを読み取ってスマホから行います。
看板メニュー、粉漿蛋餅(フェンジィアン・ダンピン)
ここの看板メニューは、小麦粉を水で溶いた生地から作る「粉漿蛋餅(フェンジィアン・ダンピン)」です。
一般的な蛋餅は薄い皮を焼きますが、ここのは厚みがあり、外側を揚げ焼きのようにカリッカリに仕上げ、中は驚くほどモチモチ。この「カリ・モチ」のコントラストが、大人気となりました。
具材も豪華で、九層塔(台湾バジル)や豚肉の生姜焼き、さらには「豆乳鶏(豆乳に漬け込んだ唐揚げ)」など、メインディッシュ級の具材が選べます。
また、サイドメニューも充実していて、 揚げたてのサツマイモボール(地瓜球)や、濃厚な豆乳も評判。
特に豆乳は、大豆の味がしっかりしていて、カリカリの蛋餅との相性が抜群だそう。

可愛らしい茶器で供される台湾茶で、重厚な急須と二重構造のグラスが、伝統的なお茶文化を現代的に演出しています。

表面の焼き色が本当に美味しそう!
一般的な薄い皮の蛋餅とは違い、粉漿(小麦粉の生地)を揚げるように焼くことで、「外側はサクサク、内側は驚くほどモチモチ」とした独特の食感を生み出しています。
ほんのり見えるコーンの甘みと、特製の甘辛いタレが、この力強い生地に絶妙にマッチします。
これはかなり旨し!

一口噛むと、まず皮の香ばしさが広がり、その後にネギの爽やかな甘みと豚肉の旨味がギュッと詰まった肉汁が弾けます。
一般的な屋台の「胡椒餅」ほどハードではなく、あくまでブランチとして楽しめる軽やかさと上品さがあります。
それでいて、ネギのパンチはしっかり効いているという美味しさ。

台湾の「甜不辣」は、魚のすり身を練り上げ、一度揚げたものをさらに調理します。
軟食力のものは、注文を受けてから再度カラッと揚げ直しているため、表面はサクサク、中は驚くほど弾力のある食感が楽しめます。
奥さま
夫婦たび案内人
【迪化街】時空を超える台北最古の問屋街:歴史・文化・楽しみ方
軟食力でブランチを楽しんだあとは、台北最古の問屋街であるを迪化街(ディーホアジエ)の散策です。
迪化街(ディーホアジエ)は、台北観光で絶対に外せない「歴史とトレンドが溶け合う魔法のエリア」。
19世紀後半、淡水河の港に近いこの場所は、お茶、布地、漢方薬の集積地として発展したので、「時間の層」の厚さというか、100年以上続く老舗の乾物屋の隣に、最新のクラフトビール店があるというタイムスリップをしたような感覚になるエリアです。
- 建築様式: 赤レンガの「バロック様式」や「看板建築」が並びます。特に建物のファサード(正面)にある緻密な装飾は、当時の商人たちが富を競い合った名残です。
- 長屋の構造: 間口が狭く、奥行きが驚くほど長いのが特徴。1階が店舗、奥が作業場、2階が住居という独特の造りで、中庭(パティオ)がある店も多いです。
三大名物:五感を刺激するお買い物
迪化街を歩くと、独特の「香ばしく甘い香り」に包まれます。
- 乾物・高級食材: カラスミ(烏魚子)、干しエビ、フカヒレ、キノコ類。日本で買うより高品質なものが安く手に入ります。
- 漢方薬: ずらりと並ぶ薬棚は圧巻。自分に合った薬膳茶をブレンドしてもらうことも可能です。
- 布地(永楽市場): エリア内の「永楽市場」は台湾最大級の布問屋街。鮮やかな「台湾花布」の雑貨はお土産に最適です。
現代の息吹:リノベーション・スポット
近年、古い建物を再生した店舗が爆発的に増えています。
- お洒落カフェ&バー: 173cmの視線で街並みを眺めながら、古い建物の中で味わうコーヒーやクラフトビールは格別。
- デザイン雑貨: 台湾の伝統的な「カゴバッグ(漁師網バッグ)」を現代風にアレンジした店など、クリエイティブな活気に溢れています。

日本語読みすると「てきががい」
見た目は歴史を感じさせる建物ばかりに感じます。








奥さま
夫婦たび案内人

街の中ほどにある、小さな、しかし熱気に満ちたお寺です。
ここに祀られている「月下老人」は、「世界最強の縁結びの神様」として有名らしく独身者だけでなく、夫婦円満を願う人々も絶えないそう。
龍山寺(ロンシャンスー):最強のパワースポットで感謝を

台北観光で「ここだけは外せない」と言われる場所、それが龍山寺(正式名称:艋舺龍山寺)。
1738年に創建された台北最古の寺院であり、現在は国定古跡にも指定されている、まさに台湾の「宝」とも言える聖地。
その歴史と、なぜこれほどまでに人々を惹きつけるのか、その理由を紐解きます。
1. 280年の苦難を乗り越えた「奇跡の寺」
龍山寺の歴史は、度重なる天災や戦争との戦いでした。
- 歴史的背景: 清朝時代に福建省からの移民によって建立されました。その後、大地震や台風、さらには第二次世界大戦中の空襲で本殿が全焼するという悲劇に見舞われました。
- 観音様の奇跡: 空襲で多くの建物が破壊された際、本尊の「聖観世音菩薩」だけは無傷で残りました。このエピソードが「龍山寺の神様は本当に力が強い」という信仰を不動のものにしました。
2. 「神様の総合商社」と呼ばれる圧倒的な懐の深さ
龍山寺が「最強」と言われる最大の理由は、その包容力にあります。
- 仏教・道教・儒教の習合: 前殿には仏教の神様、後殿には道教や儒教の神様が合計で100柱以上も祀られています。
- あらゆる願いに対応:
- 仕事・学問: 文昌帝君
- 健康: 華陀仙師
- 安産: 註生娘娘
- 恋愛: 月下老人(ここの月下老人は特に「縁結びの力が強い」と超人気!)
3. 芸術の極致:台湾の美意識が凝縮された建築
建物そのものが「芸術品」です。
- 屋根の装飾: 「剪粘(せんねん)」と呼ばれる、色鮮やかな陶器の破片を貼り付けて作る龍や鳳凰の装飾は見事。
- 銅彫龍柱: 台湾で唯一の、銅で作られた龍の柱。その迫力は、90kgの私でも圧倒されるほどの重厚感です。
4. 独特の参拝体験:地元の人々の「熱」を感じる
龍山寺の魅力は、単なる建物ではなく、そこに集まる「人」にあります。

龍山寺の「動」と「静」が共存する、最もエネルギーに満ちた場所かもしれません。

ここを通り抜けることで、心身が清められていくような演出がニクい


空襲をも耐え抜いたという歴史を知ると、その神々しいお姿に自然と頭が下がります。

重厚な石柱と色鮮やかな提灯のコントラストが、280年の歴史を静かに語りかけてくるようです。

力強く水を吹く龍の造形で、細部まで施された彫刻の緻密さは、まさに台湾随一の古刹の名に恥じない芸術品です。
ディナー:鼎王麻辣鍋(台北忠孝店)
5日のフィナーレは、豪華絢爛な麻辣火鍋で締めくくり!
台北の街を歩けば、至る所で火鍋の看板を目にします。
しかし、ガイドブックなどを見ていると「結局、最後は鼎王(ディンワン)に戻ってしまう」という不思議な噂。
ホスピタリティも有名らしいのですが、台湾の人々を真に中毒にさせるのは、実はその「奥底に隠された味の仕掛け」にあると聞きました。
1. 「飲める麻辣」は、実は綿密な計算の賜物らしい
噂によると、鼎王の麻辣スープは単にスパイスを煮込んだものではないそうです。
数十種類の漢方、牛骨の旨味、そして大量の野菜を長時間煮込み、さらにそれを熟成させることで、「喉を刺さない、まろやかな辛さ」を作り上げているとのこと。
「激辛」を競う他店とは一線を画し、最後の一滴までスープを楽しみたくなるその味わいは、まさに職人技の結晶なのだとか。
2. 「鴨血(ヤーシェ)」にまつわる伝説的なこだわり
鼎王の鴨血を食べた人は、一様に「ここのは他と違う」と口を揃えます。
聞くところによれば、その食感を実現するために、温度管理とスープの染み込ませ方に独自の門外不出の工程があるのだとか。
まるで「スープを固めて作ったゼリー」のような質感だそう。
そのあまりの美味しさに、メインの肉を忘れて鴨血だけをひたすらお代わりし続けるファンが後を絶たないというのも、あながち誇張ではないようですが…
奥さま
3. 「白」のスープが、胃袋を無限にする魔法
赤い麻辣鍋の隣に鎮座する「酸菜白肉(スァンツァイバイロウ)鍋」。
これこそが「無限ループ」を完成させる鍵だと言われています。
天然発酵させた白菜の酸味が、肉の脂を驚くほどスッキリと流してくれる。
「辛い、酸っぱい、旨い、スッキリ」。この魔法のサイクルによって、どんなに小食な人でも、いつの間にか驚くほどの量を平らげてしまうのだそう……。

店内はすべてモダンなテーブルブース席なので落ち着いてお食事を楽しめそうな感じ。
鼎王麻辣鍋のメニュー
































奥さま
鼎王麻辣鍋、イザ実食!







沈んでいる豆腐に、どれだけ味が染み込んでいるか一目で分かります。
酸菜白肉の白は濁りのない、しかし旨味が凝縮された白。
ここにお肉を投入し、酸味と脂が混ざり合う瞬間の「味の変化」が楽しめます。

お会計は2,842NT$(14,000円)
まとめ
台湾夫婦たび5日目は、行天宮からのミシュラン軟食力、迪化街、龍山寺を観光し、〆は鼎王麻辣鍋(台北忠孝店)の火鍋ディナー。
生きるエネルギーに溢れた台北という街の縮図そのものを体感したような1日でした。
