2012年7月のスペイン・バルセロナ夫婦たびでは、観光のための移動で利用した地下鉄の車両中で、女性の「スリ」に狙われました。
見た目は中年の女性、いわゆるどこにでもいそうな「普通の外人のおばさん」なんですが、地下鉄車両内が混雑していないのに、妙に私の前に回り込んでこようとするんです。
そして、私はどう対処したかというと...そんなお話です。
夫婦たび管理人
バルセロナの地下鉄に夫婦で普通に乗っていたら
バルセロナ観光で使っていたショルダーバッグ
その時の私は、肩掛けカバンを前に持ち、ショルダーバッグの中のチャック付きポケットに、チェーン付き2つ折り財布を入れチャックを閉じていました。
パスポートをお財布の表側ポケットに収納できる
チェーン付きのお財布
そしてショルダーバッグの中ポケットジッパーにチェーンをつないで締めておく作戦
しかし、夫婦たび撮影用のビデオカメラをスムーズに出し入れできるよう、メインのチャックは開けていました。
まあカバンのメインポケットのところには、
- 汗拭きタオル
- ガイドブック
しか入れていなかったので、何も貴重なモノはないし大丈夫だろうと安心していたんです。
すると、社内がさほど混んでもいないのに、見た目50歳ぐらいの中年おばさんが、両手を前で組んで、その上にジャケットの上着を乗せるように持ちながら私に近づいてきました。
肩にはハンドバックを持ち、帽子やサングラスもしておらず、どう見たって超普通~の一般外人おばさんです。
でも、やたらと私の正面に回りこんでこようとするのです。
「このおばさん、気持ち悪っ」
私はなんだか気持ち悪くなって、おばさんが近づいてくるたびに体をひねって交わしていたのです。
ですが、事件は起きました。
バルセロナの地下鉄車両内で腕組みをしていた私の腕に
私のショルダーバッグの上に
おばさんの上着がかぶさるようになった瞬間!
なんだか妙に不審に思って、私は腕組みをしたところで事件は起きました。
私の腕に、おばあさんの上着が「フワっ」とかかったのです。
そして、上着で隠れているおばさんの右腕は、私のバックの中に手を入れて物色をしはじめたのです。
実は私、腕組みをしながら右手首をカバンの中に入れていたんで、スグわかったんですよ、おばさんの手が!
このババア、スリか!
こんな普通のおばさんなのに、スリなんかーい!
これには私も頭にきたので、バックの中のおばさんの指をガシっと握り、ワザと上に持ち上げてやったのです。
「オイオイおばさん、何やってんだよ~」
と、日本語で大きな声で言いながら...
もちろん周りの乗客の視線は一気に私に注がれまして、それを見て皆さん怪訝な顔つき。
うちのウチの奥さまの顔も引きつっていました。
そしたら、おばちゃん、にこやかに笑いながら、
「あらあら、そうじゃなくって、ちょっと偶然触れただけなのよ、オホホ~」
的なニュアンスのスペイン語で、まわりの乗客に何も聞かれていないのに説明をしはじめ、その場の空気を取り繕っていました。
ですが、おばさんの右手は、私のカバンの中を確実に物色してましたからね。
120%スリの現行犯です。
結果的に私はバルセロナでスリ被害に会うこともなく、スリを未然に防ぐことができました。
海外旅行で財布をスられても100%出てこないらしい
夫婦たび案内人
スられた財布は革製に2つ折りで、中には日本の運転免許証やクレジットカード、そして4万円ほどの現金と現地通貨を入れてありました。
そして、サーフパンツのお尻ポケットに入れていたんですが、ボタンなどはしていなかったんです。
日本でもそうですが、お尻ポケットに財布を入れていて、もし抜かれたら絶対に気がつくハズ!って思ってました。
でもですね、全然気がつきませんでした。
ですから私、最初はセントーサ島のアトラクション内のどこかにに財布を落としたと思ったんです。
それで、現地警察に「落とし物」として届いていないか、問い合わせに行ったという。
でもですね、現地警察ですから日本語も全く通じませんし、カタコトの英語で「財布落とした」って伝えるのにも苦労しました。
だいたい、財布って英語で何ていうかスグ言えます?
答えは「wallet」。
今なら電子ウォレットとかよく言いますから出てくると思いますが、当時はそんなシステムもありませんし、英語で「wallet」という言葉が出てきませんでした。
そして、いろいろゼスチャーつきで話をしていたら
「おまえソレ、財布スられてるよ」と。
どうやら落としたんじゃなくって、どこかでスられてるって現地警察が言うんです。
一応調書は取るけど、シンガポールでは100%お財布は返って来ないと。
ただし、クレジットカードは裏の署名欄を漢字で書いてあるのなら、不正使用されることはないからって。
確かに警察を出てホテルに戻るまで4時間ほどかかりましたが、ホテルから日本のクレジットカード会社に速攻電話をしてクレジットカードを止めてはもらった時点では、不正利用されていませんでした。
とりあえず一安心でしたが、日本に帰ってきてから運転免許証の再交付やクレジットカードの再発行など、めっちゃ手続きが大変でした。
なにより一番こたえたのは、
夫婦たび案内人
財布をスられたことで気持ちが落ち込んでしまい、全然旅行を楽しむことができなかったんです。
ですから、海外旅行でスリにあうと、お金のショックもさることながら心が落ち込んで旅行自体を楽しめなくなります。
そして、その国の人のことが嫌いにさえなります。
バルセロナでスリにあったとき、私はこんな過去の苦い経験からスリ被害を防ぐことができたのでしょう。
海外旅行でのスリ対策まとめ
このように、バルセロナだけに限らず、海外旅行では肩掛けカバンを前に持ってきていてもスリに狙われる場合があります。
なので、
- カバンのチャックは都度閉じる
- 財布にはあまり貴重品を入れておかない
- 多額の現金を持ち歩かずクレジットカードも最小限にする
- パスポートはホテルのセーフティBOXに入れ、コピーだけを持ち歩く
- 鎖つきの財布にする
など、考えられうる限りの知恵と工夫でスリ対策をすることをおすすめします。
夫婦たび管理人
海外旅行のスリは「自己防衛」しか対策はナイです