【三保の松原・久能山東照宮 参拝記】石段1159段を知らずに登った夫婦の8日目レポート|世界遺産の浜辺と国宝社殿を全部レポート

長野・静岡9日間の旅、8日目は静岡の世界遺産を2つめぐる欲張りな1日でした。

午前中は富士山を背景にした松原の絶景で有名な三保の松原へ。

午後は徳川家康が眠る久能山東照宮へ向かったのですが……ロープウェイがあることを知らずに石段1159段を登ることになりました。

松本城、戸隠神社奥社に続いて、まさかの最終盤にも石段の試練が待っていました。

※この記事は2025年11月の訪問体験をもとにしています。料金・営業時間等は変更になる場合があります。最新情報は各施設の公式サイトをご確認ください。

三保の松原|世界遺産の松林と「神の道」を歩く

三保の松原は静岡市清水区の三保半島にある景勝地で、ユネスコ世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉-」の構成資産に登録されています。

日本新三景・日本三大松原のひとつに数えられ、約7kmにわたって3万本以上の松が茂る海岸線が続きます。

  • 住所:静岡県静岡市清水区三保(御穂神社:清水区三保1073)
  • 駐車場:羽衣の松近くに無料駐車場あり(約30台)
  • 入場料:無料
  • 所要時間:神の道〜羽衣の松〜海岸で約1〜1.5時間

「神の道」を歩いて御穂神社へ

松並木に挟まれた「神の道」。
樹齢200〜400年の老松が続く約500mのボードウォーク。

三保の松原の入口から御穂神社まで続く約500mの松並木が「神の道」です。

羽衣の松に来臨した神様が、この神の道を通って御穂神社へ向かうとされています。

松の根を守るためにボードウォークとして整備されていて、樹齢200〜400年の老松に囲まれながら歩ける静かな道です。

御穂神社。駿河国三之宮の格式ある神社。
境内はコンパクトだが落ち着いた雰囲気。

神の道の先にある御穂神社は、駿河国三之宮の格式を持つ古社です。

「羽衣の松」と深い縁があり、羽衣伝説の舞台として知られています。

御穂神社の拝殿内。土足禁止の文字が。
紫の幕と奉納された樽酒が印象的。

御朱印は書き置き対応(300円)です。

三保御穂神社の御朱印。令和7年11月11日。
力強い筆致が印象的。

羽衣の松と三保の浜へ

「三保松原」の案内板。世界遺産登録エリアの入口。
整備されたボードウォークが続く。
羽衣伝説の舞台「羽衣の松」(3代目御神木)。
天女が羽衣をかけたとされる松。

天女が羽衣をかけたという伝説の舞台「羽衣の松」は、現在の木は3代目の御神木です。

松の周囲には木製の柵が設けられ、保護されています。

三保の浜。広大な砂浜が続く。
この日も富士山は雲の中…。
松林を抜けると砂利浜と駿河湾が広がる。
晴れていれば正面に富士山が見えるはず…。

浜辺に出ると、広大な駿河湾が広がります。

晴れていれば松林越しに富士山が見える絶景スポットなのですが、この日もまた富士山は雲の中でした。

夫婦たび管理人

9日間の旅で富士山を狙いに行くこと何度目でしょうか…。シルエットが見えそうで見えない、見られたくなかったのかな?という不思議な感じが続きました笑。

でも浜辺の雰囲気はすごくよかったです。空が広くて、波の音と松風の音だけで、静かで気持ちよかった。富士山なしでも来てよかったと思える場所でした。

ウチの奥さま

富士山が見えるかどうかは天候次第ですが、松林の静けさと広大な浜辺だけでも十分に来る価値のある場所です。

富士山を狙うなら、空気が澄んだ冬の晴天の日、午前中の早い時間帯がおすすめです。

久能山東照宮|石段1159段の険しさを知らずに登った話

  • 住所:静岡県静岡市駿河区根古屋390
  • 電話:054-237-2438
  • 参拝時間:9:00〜17:00(10〜3月は16:00まで)
  • 拝観料(博物館含む):大人1,000円・小人400円
  • アクセス:日本平からロープウェイ約5分/久能山下から石段1159段(徒歩約30分)

久能山東照宮は、江戸幕府を創始した徳川家康が眠る神社です。

1616年(元和2年)に家康が75歳で没し、遺命によってこの久能山に埋葬されました。

本殿・石の間・拝殿は2010年(平成22年)に国宝に指定されており、日光東照宮と並ぶ東照宮建築の双璧です。

ロープウェイがあるとは知らずに石段を登った

石段を登る奥さま。1159段のつづら折りは「いちいちご苦労さん」の語呂合わせ。
松本城・戸隠奥社に続く、この旅3度目の石段試練。

久能山東照宮への参拝方法は2つあります。

久能山下から石段1159段を登る表参道ルートと、日本平からロープウェイで約5分で登るルートです。

我々は何も調べずに久能山下の駐車場に車を停めて、石段を登り始めました。

夫婦たび管理人

ロープウェイで登れると知ったのは、参拝して石段を下りてきてから。完全に「おつかれちゃん」でした笑。松本城・戸隠神社奥社と続いて、この旅3度目の石段試練。まさか最後にも来るとは思っていなかった…。

石段は全部で1159段。

「いちいちご苦労さん」という語呂合わせが生まれるくらい、昔から参拝者を悩ませてきた石段です。

つづら折りになっているため、登っている途中に時折、駿河湾の絶景が見えます。

石段の途中から見下ろす駿河湾。
体はキツいが、この景色が登ったご褒美。

石段を登りながら振り返ると、駿河湾が眼下に広がる絶景が待っています。

体はキツいですが、この景色だけで登ったかいがあると感じました。

所要時間は登りで約30分。足腰に自信のない方や、楽に参拝したい方は日本平からのロープウェイ利用を強くおすすめします。

石段を登りきると、銅製の灯籠が並ぶ荘厳な参道が迎えてくれます。

国宝の社殿|楼門・拝殿・本殿を参拝

朱塗りの楼門(勅額御門)。「東照大権現」の額が掲げられている。
中央の蟇股には平和の象徴・バクの彫刻。

鮮やかな朱塗りの楼門(勅額御門)は「東照大権現」の額が掲げられています。

江戸時代の建築でありながら、漆の塗り替えが定期的に行われてきたため、今なお鮮やかな色彩を保っています。

国宝の拝殿。
金色と黒の装飾が圧倒的な存在感。
日光東照宮と同じ権現造りの様式。

国宝の拝殿は、金色と黒漆の装飾が圧倒的な迫力です。

日光東照宮と同じ権現造りの建築様式で、徳川家の威光を感じさせる社殿です。

唐門。
金と黒の装飾が圧巻。
天井には精緻な彫刻が施されていて見上げてしまう。
青銅色の屋根が印象的な本殿。
曇り空との対比で、色がより鮮やかに映える。
境内にある「金の成る木」。
徳川家康ゆかりの故事が書かれた案内板が立つ。

境内には「金の成る木」と呼ばれる木もあります。

家康公と金運にまつわる故事が書かれた案内板が立っており、金運アップを願って参拝する人も多いそうです。

久能山東照宮博物館|徳川家康の実物品に圧倒される

境内にある博物館には、徳川家康ゆかりの宝物が2,000点以上収蔵されています。

なかでも圧巻なのが家康の日常品(手沢品)の充実ぶりです。

家康が実際に使っていた甲冑(伊予札黒糸威胴丸具足・金溜塗具足・白檀塗具足)が国の重要文化財として展示されています。

さらに目を引くのが、スペイン国王から贈られた洋時計です。

1609年(慶長14年)、スペイン船が千葉沖に漂着した際に家康が乗組員を保護して帰国させたお礼として贈られたもので、1581年製作のゼンマイ式南蛮時計、日本に現存する最古の西洋時計とされています。

2012年に大英博物館が調査したところ、世界に20点ほどしか現存しない16世紀製の時計と確認され、改めてその希少価値が証明されました。

博物館の所蔵品160点余りは国の重要文化財に指定されています。

夫婦たび管理人

博物館、入って正解でした。スペイン国王から貰った時計とか、家康が実際に着ていた甲冑とか、400年以上前のものが目の前にあって「徳川家康ってやっぱりスゴイ人だったんだな」と改めて実感しました。

石段を1159段登ったあとに博物館まで見たので、かなりヘトヘトでしたが…笑。でも見てよかった。あの時計、本当に小さくてかわいかった。

ウチの奥さま

博物館は拝観料(大人1,000円)に含まれています。ぜひ社殿参拝とセットで訪れてください。

久能山東照宮の御朱印。令和7年11月11日。
「駿河國久龍山」の印が入る。

最終日・静岡空港で9日間の旅を締めくくる

9日目の最終日、ホテルプリヴェ静岡をチェックアウトして静岡空港へ向かいました。

静岡空港にはANAラウンジがないため、フライトまでの時間でランチは空港内の「麺屋燕(MENYA TSUBAME RAMEN)」へ。

静岡空港内の「麺屋燕(MENYA TSUBAME RAMEN)」。
行列ができる人気店。フードコート形式。
つけ麺とビール。糸唐辛子とたっぷりのネギがのった麺に、濃厚な胡麻タレ。
旅の最後に飛行機前のビールは格別。
ラーメン+チャーハンセット。分厚いチャーシューと煮たまごが贅沢。
チャーハン(燕チャーハン350円)も外せない。

管理人はつけ麺、奥さまはラーメン+チャーハンセットを注文しました。

空港のフードコート内とは思えないクオリティで、9日間の旅の締めくくりにふさわしい一杯でした。

Gate5・ANA NH1261 札幌(新千歳)行き。
出発遅延で14:10発に。それでも旅の余韻に浸れた。

搭乗口はGate5、ANA NH1261便。

少し出発が遅延しましたが、のんびり旅の余韻に浸りながら機内へ。

静岡13:50発(遅延で14:10頃)→新千歳15:35着、無事に北海道へ帰ってきました。

夫婦たび管理人

9日間、松本・長野・戸隠・安曇野・諏訪・富士宮・沼津・三島・静岡と走り回った旅でした。富士山には最後まで素顔を見せてもらえませんでしたが笑、それを含めてすべてが最高の旅でした。

石段の多い旅だったけど笑、どこも本当によかった!富士山は…次の宿題ということで!

ウチの奥さま

三保の松原・久能山東照宮 まとめ

三保の松原は、富士山が見えなくても十分に価値のある場所です。

神の道の松並木・羽衣の松・広大な浜辺と、世界遺産の構成資産としての風格がありました。

久能山東照宮は、石段1159段という事実を事前に把握してから行くことを強くおすすめします。

ただ、日本平からのロープウェイを使えばあっという間に登れます。

体力や時間に余裕があれば石段からの挑戦も悪くありませんが、国宝の社殿・博物館見学も含めると体力の消耗が激しいので計画的に。

こんな人におすすめです。

  • 富士山と世界遺産の松原を同時に楽しみたい人
  • 徳川家康・戦国武将の歴史が好きな人
  • 御朱印を集めている人(御穂神社・久能山東照宮の2社を1日でめぐれる)
  • 静岡市内を観光の拠点にしている人

なお、こんな人には向かないかもしれません。

  • 石段・坂道が苦手な人(ロープウェイ利用なら問題なし)
  • 富士山を必ず見たい人(天候次第で見えないことが多い)
  • 三保の松原と久能山を1日でめぐる場合、移動含めてかなりのボリューム(体力に余裕を持って)

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