2005年の夫婦たびで、まさかバリ絵画をウブドで買うことになるとは、最初は思ってもいませんでした。
ただ、奥様はバリ絵画にかなり興味があったようで「何か良い出会いがあれば買いたい」という気持ちがかすかにあったようです。
そんな奥様の想いをバリの神々が聞き入れたのか、オプショナルツアーで初めて訪れたウブドで偶然入ったお土産屋さんのご主人にギャラリーを紹介され、私達夫婦はバリ絵画をウブドで購入することになりました。
夫婦たび管理人
※この記事は2005年・2015年のバリ島旅行時の体験をもとにしています。
2026年時点の最新情報も併記しています。
バリ絵画とは?ウブドが「芸術の村」と呼ばれる理由
ウブドは「芸術の村」として世界中のアーティストが集まる場所です。
街を歩くと家の玄関に「Painter(画家)」と書かれた看板が掲げられており、アトリエ兼個人ギャラリーとして開放している画家さんが今もたくさんいます。
バリ絵画の歴史は古く、もともとは寺院や王宮を飾るための宗教的な芸術でしたが、1930年代にウブドに滞在したドイツ人画家のウォルター・シュピースやオランダ人画家のルドルフ・ボネらが西洋の技法を取り入れたことで大きく発展しました。
現在のバリ絵画には主に以下のスタイルがあります。
- カマサンスタイル:バリ絵画の原点。宗教的な細密画スタイル
- バトゥアンスタイル:キャンバスいっぱいに描かれた細密な人物画
- ウブドスタイル:遠近法を取り入れた立体感のある風景・人物画
- プンゴセカンスタイル(ブンゴセカン):1970年代にウブド南部のプンゴセカン村で生まれた花鳥風月スタイル。日本画風の柔らかな色調が特徴
- ヤングアーティストスタイル:1960年代以降に登場した色鮮やかで大胆なスタイル
夫婦たびが購入したのは「プンゴセカンスタイル(ブンゴセカンスタイル)」です。
熱帯の花・鳥・自然を題材に、日本画を思わせる繊細なタッチで描かれたスタイルで、インテリアとしても日本の部屋にとてもよく馴染みます。
偶然のご縁|ガムランボールからバリ絵画ギャラリーへ
ウブドの日中は日差しが強く、お土産屋さんに入って冷房で涼むのが体力温存の定番です。
ショーウインドウにガムランボールを小粋に飾ったバリ雑貨のお土産屋さんに、軽い気持ちで入ってみたら、私の目はある一点に釘付けになりました。

完全に心を奪われました
ただ、この大きなガムランボールは非売品でした。
あまりにも私がじっと見続けていたので、お土産屋さんのご主人(バリ人)が流暢な日本語で声をかけてきたんです。
「コレは売り物じゃないけど、こっちのガムランボールなら売ってもいいよ」と。
でも私の心はあの大きなガムランボールに奪われたまま、「コレを売って!!」と何度も交渉したら、ついにご主人が売ってくれました。
そうして交渉しているうちになんかすっかり仲良くなり、ご主人の奥様が日本人で、しかもその実家が私達夫婦の住む札幌にあるという奇跡の共通点が判明。
話が盛り上がった流れで「お父様がウブドの画家で、作品を置いているギャラリーに車で連れて行ってあげる」という展開になったんです。
初ウブドなのに、こんな信じられないご縁で私達夫婦はウブドの絵画ギャラリーを訪れることができました。
ワヤン・バルワ・ギャラリー|初心者でも安心して購入できる
連れて行ってもらったのは「ワヤン・バルワ・ギャラリー(W. Barwa Work Shop & Gallery)」です。
住所:JL. Pelitan Ubud, Peliatan, Ubud, Kabupaten Gianyar, Bali 80571 / Tel:+62 361 975139
ウブドのプリアタン出身の画家の絵を中心に700点ほどを展示販売している広いギャラリーで、日本語を話せるスタッフもいます。
バリ絵画初心者でも数千円から購入できる作品が多く揃っており、「バリ絵画に興味はあるけれどどこで買えばいいかわからない」という方にも安心しておすすめできます。
ギャラリーの方も、お土産屋さんのご主人(作家のご子息)の登場とあって、とても親切に案内してくださいました。
夫婦で一目惚れしたプンゴセカンスタイルのバリ絵画
色々なバリ絵画を見ているうちに、夫婦二人が同時に気に入ったのがこちらの作品です。

木の額縁が絵画の葉っぱからつながっているように彫刻されているのが一点物の証
プンゴセカンスタイルは1970年代初頭、ウブド南部のプンゴセカン村で生まれた熱帯花鳥画。
深い緑を背景に熱帯の花や野鳥を描き、日本画のテイストを感じる柔らかな色調が特徴で、ヨーロッパのインテリア市場でも人気を博してきたスタイルです。
私達夫婦が気に入ったこの作品は、木の額縁が絵画の葉っぱからつながっているように彫刻されており、まさに一点物のオリジナル作品でした。
バリ絵画を選ぶときの最重要ポイント|サイン入りを確認せよ
バリ絵画を買うとき、画家のご子息であるお土産屋さんのご主人に教わったことが一つあります。
それが「作者のサインがあるかどうかで選ぶこと」です。
バリ絵画でも作者のサインがない作品は、お土産品として量産された模造品であることが多いそうです。

サインの有無が本物と模造品の大きな判断基準です
しかも、この絵がお土産屋さんのご主人のお父様の作品だったという奇跡の展開。
こんな小さな奇跡がつながって、私達夫婦の自宅にはウブドで出会ったバリ絵画が飾られ、今も毎日見るたびに「買ってきて良かったな」と思います。
なお、2026年現在も伝統的なプンゴセカンスタイルを描く画家は、すでに高名な画家を除いて年々少なくなっているという情報があります。
バリ絵画の伝統スタイルをしっかり鑑賞したい場合は、「プリルキサン美術館」「ネカ美術館」「アルマ美術館」などウブドの3大美術館を先に訪れて目を養ってからギャラリーで購入するのがおすすめです。
2回め以降はカーチャーターの日本語ガイドにリクエスト
最初のご縁以来、バリ島旅行でウブドに行くときは必ずバリ絵画ギャラリーに立ち寄るようになりました。
毎回同じお土産屋さんのご主人に頼むわけにもいかないので、次からは「日本語の話せるガイド付きカーチャーターを頼んで、行き先をリクエストする」スタイルに変えました。
たとえば「バリハンディ(アタ雑貨)に行くついでに、バリ絵画のギャラリーにも連れて行ってほしい」とリクエストすれば、ガイドさんは自分の評判のためにも信頼できるギャラリーを探して連れて行ってくれます。
そうすることで毎回新しいギャラリーとの出会いになり、少しずつバリ絵画コレクションが増えていきました。

ブルーに白い鳥が描かれた清涼感のある一枚

サイン確認は必須です

日本の部屋にもしっくり馴染みます


プリント物ではなく本物のキャンバスにオリジナルで描かれているのがわかります
バリ絵画の機内持ち込み|大きくても愛があれば何とかなります
最初に購入したバリ絵画は横59cm・縦70cmと、けっこうな大きさでした。

けっこうな大きさです

かなりの存在感があります
ギャラリーの方は「木枠とキャンバスを分解して持ち帰れる」と言ってくれましたが、日本で再組み立てできるか不安でそのままの形で持ち帰ることに。
ダンボール・プチプチ・ガムテープで完全養生してもらい、手荷物として機内持ち込みをしました。
帰り便(日本航空)の機内でキャビンアテンダントさんに怪訝な顔をされ、かなり微妙な空気になりましたが、現地地上クルーが許可した手荷物なので最終的には空いている席にシートベルトをかけてお預かりしてもらえました。
他の乗客の方々はかなりざわついていました(笑)。
現在はLCC利用が増えていますが、機内持ち込みサイズの制限はキャリアによって異なります。
大きな絵を購入する場合は、分解して持ち帰るか・航空会社に事前確認するか・ギャラリーの国際郵送サービスを使うかを検討してみてください。
私達夫婦は今まで「デンパサール → 成田 → 新千歳」で3回バリ絵画を手持ちしましたが、今となってはとても良い思い出になっています。
夫婦たび管理人
バリ絵画購入まとめ|ウブドで本物を選ぶ3つのポイント
- ①作者のサイン入りを確認する:サインなし=模造品の可能性大。これが最も重要な判断基準
- ②信頼できるギャラリーを選ぶ:カーチャーターの日本語ガイドにリクエストするのが最も安心。ウブドの3大美術館(プリルキサン・ネカ・アルマ)を先に見ておくと目が養われる
- ③本物は裏面を見れば分かる:キャンバスに直接描かれた原画か、プリント品かは裏面を見れば一目瞭然
ウチの奥さま
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はじめまして。
ウブドに行く計画をしており、その際にバリ絵画(Owlhouseとブンゴセカンスタイルのギャラリーのもの)を見たいなと思っていたのでとても参考になりました!
もしよろしければ、使ってみてバリ絵画に詳しいと感じたカーチャーター会社について教えていただければ幸いです。
コメントありがとうございます。
実のところ、カーチャーターに関してはそこまで厳選していませんでした。
ただ、行きたいところのリクエストに「ブンゴセカンスタイルのオリジナル作家さんの作品をリーズナブルに買えるギャラリーを数件回りたい」「バリハンディに行きたい(住所も記入)」という内容で書いておいたところ、日本語ガイドさんがコネクションを駆使して必死に探してくれたようで、良いところに連れて行ってくれました。
なので、チャーター会社というよりも、日本語ガイドさん次第という感じです。
よろしければ参考にしてください。
どうぞ楽しいバリ旅行を!