カンクン旅行の目玉といえば、マヤ文明の遺跡「チチェン・イッツァ」への日帰りツアーは外せません。
私達夫婦たびが参加したのは、偶然にも春分の日(3月21日)。
この日は年に2回しか見られないマヤの天体イベント「ククルカン降臨」が起きる特別な日で、世界中から旅行者が押し寄せる超混雑日でもあります。
この記事ではツアーの実体験レポートに加えて、チチェン・イッツァの歴史・マヤ文明の天文知識の謎・宇宙人説まで、「行く前に知っておくと100倍楽しくなる」情報をまとめてお伝えします。
※この記事は2016年3月の体験をもとにしています。ツアー料金・スケジュールは変更されている場合があります。最新情報は各ツアー会社にてご確認ください。
チチェン・イッツァとはどんな場所?行く前に知っておきたい基礎知識
チチェン・イッツァは、メキシコ・ユカタン半島に位置するマヤ文明の遺跡で、1988年にユネスコ世界遺産に登録、2007年には世界中からのインターネット投票で選ばれた「新・世界七不思議」のひとつに選出されています。
チチェン・イッツァとはマヤ語で「水の魔法使いの泉のほとり」を意味し、6世紀頃から栄えた都市遺跡です。
カンクンからは約200kmの距離で、バスで片道約2時間30分かかります。
車で個人旅行するには距離的に厳しく、また遺跡内では日本語の説明板などもないため、日本語ガイド付きのツアーに参加するのが圧倒的におすすめです。
ピラミッド「エル・カスティーヨ」の驚異的な数学的設計
チチェン・イッツァで最も有名な建造物が、高さ約24m・9層構造の巨大ピラミッド「エル・カスティーヨ(ククルカンの神殿)」です。
このピラミッドに込められた数字の設計は、現代人でも驚くほど精密です。
- 4面それぞれに91段の階段 × 4 = 364段。最上段の神殿の1段を加えると合計365段=太陽暦の1年
- 各面の階層9段は階段で分断されると合計18段=マヤ暦の18か月を表す
- 52枚の壁板はマヤの1世紀(52年)を表している
- ピラミッドの階段の基部で手を叩くと、音が頂上から反響して戻ってくる。その音はメキシコ南部に生息する鳥「ケツァール」の鳴き声に似ているという
さらに、近年のレーダー測量により、このピラミッドは二重構造(内部にもうひとつ古いピラミッドが内蔵されている)であることが判明し、さらにその下にセノーテ(地下水脈)も発見されています。
夫婦たび管理人
ククルカン降臨とは何か?春分・秋分の日にしか起きない天体現象
ククルカンとは、マヤ文明の最高神で「羽毛をもつ蛇の神」のこと。
春分の日と秋分の日の夕方(おおむね午後4時前後)、太陽が西に傾くとエル・カスティーヨの北面階段の側壁に光と影が生み出すジグザグ模様が浮かび上がり、階段下部に彫刻されたククルカンの頭像と合体して「巨大な蛇が地上に降臨する姿」に見えます。
この現象は年にたった2日しか起きない上、晴れていないと影が出ないため、見られるかどうかは完全に天気次第という神頼み状態です笑。
さらに驚くべきことは、このピラミッドがはじめからこの天体現象が起きるように設計・建造されていたという事実。
つまり建設時に、春分・秋分の日の夕方に太陽がどの角度から差し込み、どんな影ができるかを、すべて計算した上でピラミッドの向きと形状を決めていたわけです。
ウチの奥さま
マヤ文明の天文知識はどこから来たのか?宇宙人説・古代宇宙飛行士説の真相

チチェン・イッツァには、球場(大球戯場)、天文台(カラコル)、生贄の台座(ツォンパントリ)など、さまざまな建造物が残っています。
そして、これらの建造物に込められた天文学的な精度は、現代の研究者でも驚愕するほどのものです。
チチェン・イッツァの天文台では、過去6,000年にわたる金星の動きを誤差わずか1日という正確さで把握していたことがわかっています。
また、地球の地軸が約2万6,000年周期で動く「歳差運動」という現象も、マヤ人はすでに理解していたとされています。
これだけの天文データを蓄積するには、理論上は数千年以上の継続的な観測が必要ですが、マヤ文明はそれほど長い歴史を持つわけではありません。
そこで登場するのが「古代宇宙飛行士説(Ancient Aliens Theory)」です。
1968年に作家エーリッヒ・フォン・デニケンが著書『未来の記憶』で広めたこの説は、「古代文明に高度な知識や技術をもたらしたのは、地球外から来た宇宙人ではないか」というもの。
マヤに関しては、隣国メキシコ・パレンケで発見された7世紀のパカル王の石棺の蓋に描かれた図像が「宇宙船を操縦する宇宙飛行士のように見える」として長年話題になってきました。
また、マヤの都市群が上空から見た星座の配置と対応しているという指摘もあり、「上から見なければわからない設計を、どうやって地上の人間が実現したのか」という疑問も呈されています。
さらに、チャクモール像の素材の一部にはなぜか中国産の翡翠が使われており、「マヤ人と中国人はどのような接触があったのか」という謎も未解明のままです。
主流の考古学者たちは古代宇宙飛行士説を「疑似科学」として退けており、「パカルの石棺はマヤの宗教観に基づく生命樹(セイバの木)の図像である」と説明しています。
ただ、この時代背景で見逃せないのが、近年のアメリカ政府によるUFO情報の開示の動きです。
2023年にアメリカ議会下院で行われたUAP(未確認空中現象)公聴会では、元軍人が「政府が地球外生命体の残骸を密かに保管している」と宣誓証言し、世界的な注目を集めました。
2026年現在、トランプ政権はUFO関連の機密文書の段階的な公開を進めており、アメリカ国防総省はこれまで人目に触れることのなかった映像・写真・一次資料を公開しています。
「地球外技術であるという明らかな証拠は見つかっていない」というのが現時点での公式見解ですが、政府が膨大な予算と人員を割いてUAPを調査し続けているという事実は、この問題を単なるオカルトとして片付けられない状況を生み出しています。
マヤ文明と宇宙人の関係は「証明されていない」が正確な表現ですが、チチェン・イッツァの建造物を目の前にすると、「人間だけの力で本当にこれを作れたのか」という問いが自然と湧いてきます。
夫婦たび管理人
ツアー当日の流れ|セノーテ→ランチ→遺跡の順でほぼ丸一日
私達夫婦たびが参加した日本語ガイド付きツアーは、大型バス(トイレ付き)でカンクンを出発し、途中セノーテに立ち寄ってランチを食べ、チチェン・イッツァへ向かうという行程です。
ククルカン降臨日(春分の日・3月21日)という特殊な日だったため、通常とは逆で「セノーテ→ランチ→チチェン・イッツァ」の順に変更されていました。
これは午後のククルカン降臨に合わせた時間調整で、ガイドさんから事前に説明がありました。
バスの中では日本語ガイドさんがチチェン・イッツァの解説やカンクンの情報を丁寧に話してくれます。




まずは穴場のセノーテへ|正直「穴場」感はなかった笑
カンクンから約2時間半、大型バスに揺られてまず立ち寄ったのは「穴場のセノーテ」。
セノーテとは、ユカタン半島に多く存在する石灰岩の岩盤が陥没してできた天然の地下水泉のことで、マヤ人にとっては神聖な場所でもありました。


ガイドさんが「穴場」というのですが…


夫婦たび管理人
セノーテ遊泳後はツアーにセットされたタコスランチを食べ、いよいよチチェン・イッツァへ出発です。


いよいよチチェン・イッツァ遺跡へ|春分の日は世界中から観光客が殺到
チチェン・イッツァ遺跡に近づいたとき、私達夫婦たびは驚きました。
観光バスが列をなして大渋滞を起こしていて、駐車場に入れない状態だったのです。
ウチの奥さま








メインのピラミッドへ|全世界の旅行者と一緒にククルカン降臨を待つ
そして、ついに目の前に現れた「エル・カスティーヨ」。
芝生の広場には、すでに世界中からやってきた旅行者たちが座り込んで、ククルカン降臨の瞬間を待ち構えていました。




春分の日の夕日でできる影が、下にある石像のククルカンの頭部と合体して蛇の姿に見える仕掛けです
全世界からの旅行者の期待を背負い、太陽と影の共演を待ち続けた私達夫婦たびですが…


どうしても見たい人は次の秋分の日に再チャレンジしましょう笑
夫婦たび管理人
チチェン・イッツァ以外にも、カンクン周辺にはシェルハ海洋公園、コバ遺跡、イスラ・ムヘーレス島ツアーなど、オプショナルツアーの選択肢が豊富です。
日本語対応のオプショナルツアーをまとめて比較・予約できるKKdayなら、カンクン発のツアーも種類が充実していて、価格も現地申し込みより割安なケースが多いのでチェックしてみてください。
夫婦たび管理人
チチェン・イッツァツアー まとめ|注意点と行くべき人・向かない人
ツアーはほぼ丸一日かかります。私達夫婦たびがホテルに戻ったのは夜9時半すぎでした。
- 所要時間:カンクンから往復のバス移動だけで約5時間。セノーテ・ランチ・遺跡見学を含めると全体で約12〜13時間
- 春分・秋分のククルカン降臨日:バスが大渋滞・観光客が激増。覚悟が必要だが雰囲気は最高
- ツアーにセノーテが含まれる場合:透明度は有名セノーテに比べて低めのことも。水着は持参を
- 帽子・日焼け止め・水分は必須:遺跡内は日差しが強く、売店のドリンク代もかかるので事前準備を
- 現在は遺跡内のピラミッドへの登頂は禁止:以前は登れましたが安全上の理由で現在は立入禁止です
- 遺跡周辺の土産物売りに注意:遺跡内外でしつこく声をかけてくるお土産売りがいます。興味がなければ毅然と「No」と言えばOK
カンクンに来てチチェン・イッツァに行かないのは、京都に来て金閣寺を見ないくらいもったいない話です。
カリブ海のリゾートとはまったく異なる「1,000年以上前の文明の痕跡」を目の前にする体験は、カンクン旅行のハイライトの一つになることは間違いありません。
ちなみにツアーから戻った夜、小腹が空いた私達はホテル近くのローカルタコス屋「タコスリコ」でテイクアウトしました。


チキンタコス1つで確か18ペソ(当時約130円)ほどだったような。
夫婦たび管理人

